世界遺産 富岡製糸場へ

 6月21日は何の日か知っていますか 夏至の日でもありますが「富岡製糸場」が世界遺産に登録決定された日なのであります。建築部の今年の視察先は話題の富岡製糸場であり、私たちはまさにその日その場所に居たのです。登録決定の吉報を今か今かと待ちながら2

時半頃まで見学をし、ボランテアの説明に耳を傾けていたのですが、残念ながら吉報は届かず、3時半ごろ届いたということで自宅に帰ってから遅ればせながら万歳三唱をいたしました。

 世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」はフランス人のポール・ブリュナが計画し、オ‐ギュスト・パステアンが設計し建設されました。木骨煉瓦造という工法で約12mの梁間は木造トラス工法を採用しています。日本にはなかった工法です、また、屋根には日本瓦を使用し西洋と東洋の技術を見事に融合しています。

 それにしても私が不思議に思うのは、この計画が明治3年から始まったということとフランスの技術者が採用されたことです。明治維新から3年しかたっていないのに、政府が、「富国強兵・殖産興業」を推し進めていたとはいえわずか3年でこのような大型プロジェクトを完成できたことは奇跡としか思えません。明治政府はできたばかりで政府としての体制も整っていないこの時期に外国人(しかもフランス人)を使ったプロジェクトを実行したその真の立役者は誰だったのかなどと考えてしまいました。

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